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瀬戸谷 武志さんのUSCPA合格体験記

「問題を間違えることで初めて理解する」スタンスで学習・合格!

瀬戸谷 武志さん

USCPAを目指したきっかけを教えてください。

当時、会計システムのマーケティングや営業、商品企画などの仕事をしておりましたが、何か専門的な知識を身に付けたいと思い、また英語で何かを勉強するという体験に対するあこがれもあり、USCPAの取得を目指しました。

合格までの学習期間、実際の学習時間、具体的な学習方法を教えてください。

合格までの学習時間:1年
1週間あたりの学習時間:平日2時間 休日0-10時間

通勤時間を利用し、1.5~2倍速でオンライン講義を聞いてから該当部分の問題を解くという方法をとりました。試験の2週間前からは土日に集中して問題演習を行い、抜けている知識の穴埋めを行いました。効率的に学習するため、「問題を間違えることで初めて理解する」というスタンスで勉強しました。

講義の良かった点を教えてください。

・講義時間が圧倒的に短くテキストが薄いこと
・すべての問題に対して動画で解説があること
プロアクティブで受講して実感したのは「理解する→問題を解く」ではなく「問題を解く→理解する」という順番で学習するほうが効率的だということです。いま振り返ってみれば、プロアクティブの教材や佐々木先生の講義は全てそのような学習プロセスに沿ったつくりになっていたのだと気づきます。

学習に一番時間がかかった科目は何ですか?

FARです。範囲が非常に広いことに加え、最初に受験した科目だったので勉強方法を確立するまでに時間がかかってしまったことがその理由です。単位の取得やNTSの発行など、初回受験までの道のりもそれなりに長いので、感覚的にはFARを合格できればUSCPAは半分合格しているようなものだと思います。

試験直前時期の学習方法や、おすすめの学習方法があれば教えてください。

普段から2回間違えた問題は番号を控えておき、直前期にはそれらの解法や間違えやすいパターンをひたすらメモアプリに書き起こしていくという勉強方法をおすすめしたいです。スキマ時間にスマホでそのメモを見ることで知識の穴埋めができます。あと、最新のBlueprintのチェックとAICPAのサンプルテスト(特にTBS)は絶対にやったほうが良いです。

受験手続きサポートについてのご意見をお聞かせください。

初回のNTS発行に時間がかかったためNASBAにメールで問い合わせたのですが、担当者をたらい回しにされ手続きが進まない状況になってしまったことがありました。その際、プロアクティブの方に過去の経験を元にアドバイスをいただくことができ、とても助かりました。

各科目の試験の感想を教えてください。

FAR

私が受けたときはTBSで試算表をレビューする問題が出題され、どう考えても答えが分からない箇所があり焦ったのですが、試しにExcelにコピペして検算してみたら単純な計算ミスが隠されていたということがありました。しょうもない問題だなと思いつつも、とても実務志向な試験だなと妙に感心したのを覚えています。
FARではひねった問題は出ないので、とにかく問題を解いて解法を理解していくことが大事だと感じました。ただ、オンラインの画面上で4択問題ばかりを解いていると誤った計算プロセスで正解にたどり着いてしまうというパターンにハマることがあります。そのため、ときどき仕訳を紙に書いて自分の理解度を確かめる機会を設けるとよいかと思います。

REG

最後の科目ということもあり慣れがでてしまい、試験中つまらないミスに後から気づいて後悔することが何度かありました。
税法はFARと違って時間価値の概念がないので計算が簡単で、ある程度まで学習が進めば安定して得点がとれるようになるかと思います。商法については正直あまり勉強しなかったのですが、そのおかげでギリギリの点数になってしまいました。

AUD

一番苦労した科目です。試験本番もMCQで自信がない問題が多く焦りました。ただ、TBSではFARを簡単にしたような問題が何問か出ますので、うまくやれば得点源にできるのではと思います。
AUDは他の3科目に比べて一段深いレベルでの理解と細かな暗記が求められる科目だと思います。私は長文のMCQが苦手で、理解度を上げるためにまとめノートを作ってみたり、実際のAudit Reportを漁って読んでみたり、試験前日にTBSで勝負をかける方針に切り替えてみたり、、といろいろ迷走してしまいました。おそらく私の英語力の限界に突き当たっていたのではないかと思います。

BEC

唯一、Testlet2で難化したのが分かった科目でした。原価計算や意思決定、ファイナンスはそれなりに内容を理解する必要がありますが、他の論点については用語の意味やコンセプトをざっくり理解していれば解ける問題が多いと思います。半面、過去問などで全くわからない問題が出てくる可能性もありますが、目くじらを立てずにさっと内容を理解して淡々と学習を進めていけば合格できるとおもいます。WCについては、ヤマを張ることも高得点を目指すことも無駄な努力だと判断し、とにかく簡単な英文を間違えないように書き連ねていくことに徹しました。

試験後の反省点、事前にやっておいた方がよいことがあれば教えてください。

NTSが発行されたらすぐに受験日を決め、即座に会場を予約することが重要です。受験日が決まらないと勉強に身が入らないためです。

試験会場と現地の印象を教えてください。

私は大阪で1科目、東京で3科目受験しました。大阪会場は近くにカフェ的なものがないので、早めに行って復習しようとされる方は中津で下りず梅田周辺でお店を探しておいたほうが当日時間をロスせず良いかもしれません。

合格後に仕事でどのように活用できましたか?
または、転職やキャリアアップにどのように役立ちましたか?

ERPのマーケティングや提案、導入といった仕事をしているのですが、4科目すべての知識が業務内容に直結していると感じています。会計や原価計算の知識はもちろんのこと、監査の手続きとその目的を理解できたことや、税法・商法特有の英語表現を学んだことなども実務の中で活かせています。

これからUSCPAを目指す方や、勉強中の方へアドバイスをお願いします。

私が思う有効な学習戦略は以下の通りです。特にプロアクティブで勉強するのであれば。
・講義を聞いてすべてを理解するのは無理。まずは問題文の意味が分かるレベルになればそれでOKと考える。
・「理解する→問題を解く」ではなく「問題を解く→理解する」というコンセプトで学習する
・具体的には、「2回解いてみて間違えた問題の解説動画を集中して見ている時間」を最大化させる学習計画を立てること

その他、ご意見、ご感想などございましたらご自由にお書きください。

ここ最近、USCPAに関するブログやSNSの投稿が増えており、予備校の比較から難易度や勉強方法まで、よく言えば豊富な、悪く言えば雑多な情報が日本語で手に入るようになりました。しかし、それらに振り回されるのではなく、自分の基準で判断し自分なりの勉強方法を確立することが重要だと思います。私は留学経験も経理実務の経験も全くない状態からプロアクティブで全科目1発合格することができました。自信をもっておすすめできる予備校です。