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田野 翔基さんのUSCPA合格体験記

海外関連部門への異動のための1ステップとして受験を決意!

田野 翔基さん

USCPAを目指したきっかけ

自己啓発の一環として、また将来海外勤務を希望しており、社内で海外関連部門へ異動する材料として取り組みました。

合格までの学習期間、実際の学習時間、具体的な学習方法を教えてください。

平日は通勤電車の中で1時間、会社に早く出勤して1時間、昼休み0.5時間をコンスタントに続けました。 休日は基本的に講義を見るだけでしたが、試験2週間前は問題演習・論点確認を1日5、6時間学習しました。

具体的な学習方法

【共通】

  1. 講義を見る
  2. 講義とテキストから自分用のノートを作成(論点整理)
  3. テキスト問題、過去問題を全問解く
  4. 間違えた問題をなぜ間違えたか確認する。

講義でカバーされていなかった問題についてはBISKのテキスト部分を読んで内容を理解し、
論点をノートに追記する。

  1. 間違えた問題を理解するまで繰り返し解く。
  2. 試験直前は2回以上間違えた問題を再度解く、ノートの論点を暗記する。

上記に加え

FAR

簿記の学習経験があった為、FARの大部分はすんなり理解できたのですが、Governmental AccountingとNonprofit Accountingについては初めて学ぶ内容であり理解しづらかったです。この為、「新・米国公認会計士試験重点解説シリーズ 公会計および非営利会計」という本を読み理解の定着を図りました。本の発行は2005年と少し古いですが、概要を知る意味では特に差し支えはありませんでした。

BEC

Corporate GovernanceとITについて不安があった為、他予備校のテキストを購入し、学習することで理解の定着を図りました。 WC対策は一切しませんでした。この為、MCQでは一問でも多く正答したいと考え、BISKに加えWILEYの問題集も全問解きました。BECの問題集は他科目と比較すると問題が少ない為、問題集を二つ解くことは特に苦になりませんでした。

AUD

試験直前にAuditor’s ReportのUnqualified Opinionを丸暗記しました。 個人的にはAUDが全科目で一番簡単に感じました。

REG

特別な対策は特にしませんでした。 暗記する項目が多い為、試験日程に合わせて論点を暗記できるよう調整しました。

講義の良かった点・改善した方が良いと思う点を教えてください。

講義はポイントを絞ったものとなっており効率的でした。また佐々木先生の例え話が面白く、論点が記憶に残りやすかったです。特にAUDの講義が面白く、改善点を強いて挙げるとすれば、他科目もAUDほど熱が入ったものになっていればいいなと感じました。

学習に一番時間がかかった科目はなんですか。

学習に一番時間がかかった科目はREGです。単純に範囲が他科目と比較して広いからです。内容もあまり興味を持てず、心なしか佐々木先生の講義も一番熱が入ってないように感じました。

続いてFAR>BEC>AUDの順に時間がかかりました。

科目別受験してみての感想

FAR

各Testletでわからない問題(お手上げ状態)が何問か出ましたが、採点対象外と割り切ってできる問題を確実に回答しようと心掛けました。 Simulationでは見たことない問題が1問でましたが、それ以外は比較的簡単なものでした。対策としてBISKに載っている問題を解けば十分かと思います。

試験では高得点を取ることができたので、難しい問題はやはり採点対象外だったように思います。

REG

一番しっくりとこない科目でした。一つ目のTestletからわからないものが何問も出ました。2つ目、3つ目のTestletで難易度の変化は感じられず、わからない問題が続きました。Simulationもマイナー論点(Exempt OrganizationのUBI)が出題されてしっくりきませんでした。

REGは試験範囲が広いので、学習していない分野が出題されているのではないかと不安になりましたが、結果は高得点で合格することできました。わからない問題が出ても、焦らずにわかる問題を確実に回答していくことが大事かと思います。

AUD

MCQはいじわるな問題はほとんどありませんでした。監査全体の流れやaudit、review、compilationの違いを抑えるなど、論点をしっかり理解・暗記していれば大丈夫かと思います。 Simulationは簡単のものしか出ませんでした。またSimulation問題の半分くらいはどちらかというとFARの内容でした(仕訳を入力する問題など)。対策としてBISKに載っている問題を解けば十分かと思います。

BEC

Corporate Governance関連の問題が比較的多いと感じました。私はBISKとWILEYの両方の問題集を解きましたが、WILEYの方にしかない問題が2、3問出ました(マイナー論点だったので採点対象だったのかどうかはわかりませんが)。

お手上げのMCQが3問くらいありましたが、それを除く問題はほとんど自信を持って回答することができました。WCは時間が余ったので気持ち程度書きましたが、点数を稼いだとは思えません。上記の内容で結果は79点。WCに取り組まないのであれば、やはりMCQの精度は相当に上げた方がいいと思います。

試験直前時期の学習方法や、おすすめの学習方法があれば教えてください。

1週間前に過去に間違えた問題だけを再度解く。前日及び当日の朝は、事前にまとめた論点ノートの復習・暗記に時間を充て、問題演習は行いませんでした。学習方法は人それぞれかと思いますが、私の場合は直前期に猛勉強するより、論点復習など割とゆったりした学習をする方が当日に頭が冴えます。

受験手続きサポートについてのご意見をお聞かせください。

受講生サポートサイトに記載されている説明でほとんどの手続きは問題なく行えました。疑問があった際は、e-mailで問い合わさせて頂きましたが、スタッフの方の対応(返信)がとても早く、素晴らしかったです。

試験後の反省点、事前にやっておいた方が良い事があれば教えてください。

NASBAのホームページから実際の試験と同じサンプルテストを受けることができますので事前にやっておくことをおすすめします。試験の注意事項やツール(電卓など)の操作を事前に確認することができます。

試験会場と現地の印象を教えてください。

試験はすべて大阪で受験しました。会場は最寄り駅のすぐ傍にあるので迷うことはないと思います。また手続きはすべて日本語で行われますので特に問題なく試験を始められるかと思います。

試験は予約時間きっちりに始まるのではなく、受験生の到着順になります。私の場合、4科目とも予約時間より早く始まりました。会場で最後の勉強を行いたい方は、このことを念頭に入れて受付されるとよいかと思います。

これからUSCPA合格を目指す方や、勉強中の方へのアドバイスをお願いします!

試験を受ける順番ですが、BEC・REGはいつ受験してもいいかと思いますが、AUDはFARのあとに受験することをおすすめします。AUDはFARとの関わりが深く、FARに関連する内容のものがAUDの試験で出題されることがあるからです。

USCPAの試験範囲は広いですが、勉強さえしっかりすれば受かる試験だと思います。テキストに載っていないような問題も出題されますが、自身の経験上ほとんど採点対象外です。講義とBISKの問題で出てくる範囲だけをカバーすれば良いかと思います。

最後に

プロアクティブでの受講を決める前に他予備校と比較させて頂きました。最終的に御校に決めたのは、リーズナブルな受講料も大きかったですが、最大の決め手はスタッフの方の対応の早さでした。煩雑そうなUSCPAの受験手続きになるべく余計なエネルギーを使いたくないと考えていたのでサポートが充実しているところが良いと考えていました。某大手予備校では単位に関する質問をしたところ、返事に1週間以上かかりました。御校でも様々な質問をさせて頂きましたが、返事は当日、遅くとも翌日には届き対応が早かったです。

教材面で少し不安はありましたが(他予備校と比較して少ない)、全科目を1回目の受験で合格することできたので御校の教材で十分だと実感することができました。

残念だった点は、私がeラーニング生であった為、佐々木先生の講義を生で受講できなかったこと、勉強仲間に出会えなかったことです。御校が益々発展を遂げ、将来全国展開することに期待します。