赤野 滋友さんのUSCPA合格体験記

諦めずに継続的に学習すれば必ず合格することができる資格!

赤野 滋友さん

米国公認会計士を目指したきっかけ

将来、アメリカで働いてみたいという夢と自分の英語力と会計力を活かせる資格を取得したいという思いから興味を持ちました。

学生時代は日本の会計士を目指していたのですが合格することができず、社会人になってから米国公認会計士に切り替え、コツコツと勉強を始めまた。

よく日本の会計士試験よりも米国公認会計士試験の方が難易度が低いと言われますが、受験した実感として決してそのようなことはないと感じました。たしかに、科目合格制といつでも受験可能な制度のため(ただし、3ヶ月に1ヶ月は受験不可)、社会人にとって短期間で合格しやすいという点では米国公認会計士試験の方が有利です。

しかし、学習範囲のボリュームという点では遜色なく、英語の論述式があるという点では日本人にとって不利な面もあるので、これから学習される方は正しい認識を持って米国公認会計士試験の特色を早く掴み効率的に学習していただければ、と思います。

はじめての受験

自分は合格するまでに計3回グアムに足を運びました。初回受験が2008年5月で、仕事の休みが取れた日にうまくテストセンターを予約できず、BECだけの受験でした。

BECは4科目のうちで1番合格しやすい科目だと思います。

自分が受験した時はシミュレーション問題がなく、すべて選択問題であり、公認会計士試験用の勉強ではなく、経済学やITなど常識をベースにした問題が多いので、比較的取り組みやすかったです。とはいえ、初めての受験で緊張し、パソコンで受ける試験にも慣れていないため、合格通知が来るまでは不安でした。

1ヶ月以内には合格通知が到着し、『PASS』の文字を見た時は非常に嬉しかった記憶があります。

二度目の受験

2回目の受験は2008年8月で、FAR・AUD・REGの3科目を受験しました。

BECの合格通知が既に届いていたので、自分の勉強方法は間違っていないと自信を持って受験することができました。(1科目でもいいから合格すると大きな自信につながるので、時間的・資金的に余裕がある方は是非1科目を集中して勉強し、合格される戦略で臨まれることをオススメします。)

ただ、受験直前の1ヶ月で仕事が忙しくなってしまい、この時の受験はREGの勉強をあきらめてしまいました。遅い時は深夜2時に帰宅することもあり、仕事の後に勉強するのは非常に苦痛でしたが、何とか2科目は合格しようと必死でした。

結果としては、前々から継続的に勉強していたFARは合格することができましたが、AUDは69点で『FAIL』となり、非常にがっかりしました。たった6点の差でも合格か不合格かは大きな違いです!AUDは4時間半にわたる長丁場の試験ですが、常に集中力を保って

『1点でも多くとってやる!』

という意気込みでのぞまなければならない、と痛感しました。

三度目、最後の受験

最後の受験は2009年2月でした。

今回は仕事で帰宅が遅くなることもなかったので、余裕をもって受験できました。ただ、AUDとREGを合わせると学習範囲のボリュームは非常に多かったので大変でした。

特に、REGは税法とビジネス・ローから出題され、選択問題はランダムに税法とビジネス・ローから出題されてくるので、あやふやな知識では太刀打ちできません。中でも、税法の「FORM1040(個人所得税)」や「FORM1120(法人税)」の暗記に苦労しました。

そもそも、日本人にとってアメリカの税制の細かい部分まで覚える作業は意欲が湧かないため、自分のモチベーションを保って勉強することが難しいと感じました。それでも、早く合格したいと願い、合格後の自分の姿を想像してモチベーションの維持に努めました。税法については集中して暗記し、FORMの税額算出に慣れ、短期間で合格される受験スケジュールを組まれた方がよいと思います。

最後に、2月に受験した結果が1ヶ月と約10日後に届き、何とか全科目合格を果たすことができた時は正直ホッとしたというのが実感です。

AUDとREGに関しては合格点スレスレでしたが、やはり前回受験して不合格だった悔しさをバネに、受験している最中は常に1点でも多く取れるように最善を尽くそう、と意識したことが結果として良かったのだと思います。

1年半の長いようで短い受験生活が終わり、米国公認会計士試験に合格することができましたが、ここからがスタートだと感じています。

プロアクティブを利用してよかった点

1番良かった点は事務局の方が受験手続きまでの道のりを親切に支えてくれた点です。日本の会計士試験と異なり、米国公認会計士試験は受験するまでの道のりが長く、その道のプロである方に支えてもらわなければゴールに辿り着くことは容易ではありません。

その点で、わからないこともすぐに回答をいただき、スムーズに受験手続を進めることができたのは事務局の方のおかげだと本当に感謝しています。

また、受験要件を満たすために単位の取得を行いましたが、プロアクティブの場合、BISKの過去問を基に作成されたテストをインターネットで受験し単位を取得することができたので、社会人の自分にとって有り難かったです。さらに、BISKの過去問を解くので、CPAの試験に直結し、一石二鳥でした。

直前対策

佐々木先生のDVDのSUPER直前を購入して、受験までに何度も視聴しました。

講義の中では最新の時事トピックが扱われているので参考書でフォローできない部分をカバーすることができました。

また、1科目3枚のDVDでその科目の全体像を総復習することができ、ポータブルDVDプレイヤーを買って、時間がある時はひたすら視聴して重宝しました。

FARの学習方法

日本語の参考書(「USCPA集中講義財務会計」中央経済社)と問題集(「米国公認会計士試験実践問題集財務会計」中央経済社)とBISKの過去問をやりました。

この科目は他の科目の基本であり、よく理解する必要があります。簿記の勉強をされたことがない方は、英文会計の初歩の問題(日商簿記検定2級レベルの知識)から取り組み、腕試しに国際会計検定(BATIC)を受験されるとよいかと思います。

この科目はひたすら計算問題を解き、確実に点数をとれることが目標となります。初期の段階では、全範囲を学習することを念頭に置き、連結、退職金、リースなど複雑な範囲を完全に理解することは後回しにした方が得策です。

ただ、最後はすべての範囲についての深い知識が求められます。

私が受験した時は、オペレーションリースやキャピタルリースの細かい問題がシミュレーションで出題され、最初はギョッとして焦りましたが、時間に余裕があったのでリサーチ問題のデータベース検索で調べて、ほぼ全問正解できたのが高得点につながった気がします。

この科目についてはBISKの過去問題集のすべての分野を解いた方がいいと思います。(ちなみに、私の場合、時間的制約で過去問をすべて1回解いたのはFARだけで、BECはすべて解くことができず、AUD・REGに至っては殆ど解いていません。

それでも、日本語の問題集は何回も復習したので、基本的な知識をしっかり身につけていれば英語の過去問を何回も解かなくても75点の合格ラインを超えることはできると実感しました。)

AUDの学習方法

日本語の参考書(「USCPA集中講義監査・証明業務」中央経済社)と問題集(「米国公認会計士試験実践問題集監査・証明業務」中央経済社)を学習しました。

監査は範囲が広いので、監査プロセスの全体像を意識しながら細かい知識を暗記していくことがポイントです。この科目では、日本語の問題集がよく出来ていたので、何回も解いて、解説を読むことで基本的な知識を定着させることができました。

あと、標準監査報告書を何回も声に出して読み、暗記に努めました。監査は深みにはまると細かい問題にとらわれすぎる可能性があるので、まずは全範囲を1回学習するようにしてください。

実際の試験では、監査の部分よりも証明業務の部分で出題されることも多いので、

監査計画→内部統制→フィールドワーク→監査報告

という監査の基本的プロセスや監査手法(サンプリング)はもちろんのこと、レビューやコンピレーションなど証明業務の範囲もしっかり学習するように気をつけてください。

また、小切手の性質を利用して粉飾を行うカイティングなど米国特有の監査のポイントがあるので、フィールドワークの範囲は実務をイメージしながら深く学習してください。

BECの学習方法

日本語の参考書(「USCPA集中講義ビジネス環境および諸概念」中央経済社)と問題集(「米国公認会計士試験実践問題集ビジネス環境および諸概念」中央経済社)とBISKの過去問をやりました。

始めのうちは日本語の参考書で必要な知識を吸収し、日本語の問題集で演習して解説をよく読み、最後にBISKの過去問でひたすら問題を解くといいと思います。内容は4科目中1番取り組みやすく、すべての範囲を満遍なく薄く学習するイメージで取り組んでください。

米国公認会計士試験として特有な分野は、パートナーシップなどの会社組織(この部分は監査・税法にも影響するのでよく理解する必要あり)の部分です。

また、簿記などの勉強をしたことがない方は、特に管理会計を重点的に学習し、計算問題を落とさないようにすることが大切だと思います。この科目ではあまり深くまで学習せずに、すべての範囲をある程度理解し、問題を軽く演習するだけで合格ラインに達することができると思います。

REGの学習方法

使用したのは、日本語の参考書(「USCPA集中講義ビジネスロー・税法」中央経済社)と問題集(「米国公認会計士試験実践問題集ビジネスロー・税法」中央経済社)です。

この科目も日本語の問題集を何回も解いて、読むことに集中しました。この科目は実質2科目分の勉強量が要求されるので、かなりハードな試験になります。ビジネスローの範囲は比較的興味深く、契約法(コントラクト)や売買法(セール)の基本を身につけること、あとは手形法(コマーシャルペーパー)や担保(セキュアトランザクション)のケース(場合分け)を覚えることで大部分の点数は取れると思います。

ただ、ビジネスローの出題範囲は多くとも25%で、あと20%が会計士の法的・倫理的責任(この分野もしっかり学習してください)、残りの半分以上が税法から出題されます。

CPAの試験で最も厄介なのが、この税法です。まず、日本人にとってアメリカ人の生活スタイルに根付いた税法を覚えることは興味が湧かず、暗記が捗りません。

しかし、ここで諦めてはすべてが無駄になります。合格までの間だけでも覚え込む、という意気込みで短期に集中して、アメリカの確定申告を自分で出来るくらい暗記する必要があります。

この科目については、日本語の問題集だけでなく、アメリカのIRS(Internal Revenue Service)のホームページから申告様式FORM1040(個人所得税)とFORM1120(法人税)を印刷し、時間がある時は見るようにしていました。実際の試験でも、税法はかなり細かい部分まで知識を要求され、あやふやなままでは太刀打ちできません。

個人所得税の学習を中心に法人税・パートナーシップ・贈与・相続など、きちんと税額が計算できるまで問題を解くことをオススメします。

スケジュールを描こう

まず、勉強開始から合格までのスケジュールを自分の中でしっかりと描くことです。

大抵、そのスケジュールは思った通りにはいきませんが、それでも「いつ受験するのか」「いつその科目に合格するのか」ゴールラインを決めて進めていかないと効率的に短期間で合格することは難しいと思います。

自分の時間を費やして勉強に励むのだから、できるだけ短い期間で合格できるよう戦略を練ることが大切です。

私の場合、最初は全科目を1回で合格しようと考えていましたが、試験センターの予約の都合や仕事の関係で全く思った通りにはいきませんでした。それでも、結果的に1科目を確実に合格し、自信をつけ、次の科目につなぐ受験戦略が功を奏しました。

結局、合格するつもりで受験した科目は、2度目の渡米で不合格だった「監査」を除けばすべて合格することができました。結果論にすぎないかもしれませんが、私のケースで参考になることがあるかもしれないのでご紹介したいと思います。

まず、受験要件を満たし、願書を出して受験票を入手するまでの事務的手続を優先事項として進めました。この段階では、全科目のすべての範囲にザッと目を通して、どのレベルにまで達すれば合格できるのか感覚が持てるよう意識して勉強しました。受験票が届くまで結構時間がかかりますので、焦らずにまず基本を身につけられるよう準備しておきます。

つぎに、受験票が届けば半年以内にテストセンターに予約を入れて受験しなければ、せっかく手に入れた受験票がパーになります。平日しか受験できないため、社会人の方は休みが取れる日に合わせて受験したい科目の予約を入れることが難しいかもしれませんが、うまくスケジュールを調整してください。

自分の場合、たまたまBECしか予約できず、1回目の渡米は1科目に集中し、比較的リラックスして受験できました。BECだけだと受験結果の返信も早いので、1ヶ月以内に合否の結果がわかります。ここで合格すれば、後は芋づる方式で全科目合格への足がかりができます。1科目合格すれば、残り1年半以内にすべての科目を合格しなければならないという自分へのプレッシャーが生まれるとともに、1科目受かったのだから他の科目も合格できるはずだという自信が湧きます。

あとは他の科目の受験日を決めてテストセンターを予約し、その日に向けてひたすら勉強するだけです。先に受験日を決定して勉強する戦略は短期合格に不可欠です。

いつでも受験できるという甘えから、受験日を先に決めてしまわないとダラダラ勉強してしまうという弊害に陥りやすいので、この点には十分注意してください。

試験会場でのポイント

自分が受験したのは、日本から飛行機に乗って約3時間程度で行くことのできるグアムでした。

グアム受験の場合、正規の受験料に加え、100ドルの手数料が取られますが、テストセンターの事務員の方がとても親切で良い印象を受けました。

最初は受験会場に行くのも慣れないので、1番合格しやすいBECで下見も兼ねるとよいかと思います。パソコンの試験は普段仕事でパソコンを使い慣れている方にはとりつきやすいと思います。(シミュレーションのライティング問題では、限られた時間の中で英文入力を行うスキルも求められますが…)

ただ、4時間半にわたるAUDの試験は時間配分をよく考えること、またREGの試験では3時間という短い間に税法とビジネスローをこなし、さらにシミュレーションでは細かい税額の計算が求められることは試験を受ける前によく意識した方がいいと思います。

これから米国公認会計士を目指す方へ

USCPAの試験は諦めずに継続的に学習すれば必ず合格することができる資格だと思います。

決して楽な道ではありませんが、努力すれば報われる試験です。これからUSCPAを目指される方、また取得に向け努力されている方、絶対に諦めずに前に突き進んでください。

特に、社会人で時間がない方には是非頑張っていただきたいと思います。

仕事との両立は苦しい時もありますが、働きながらUSCPAに合格した時の達成感はその分大きなものです。CPA試験に合格しただけでなく、自分の人生の中で1つの物事をやり遂げたという自信になるので、是非頑張ってください!

いつでもご相談ください。

無料セミナーや電話・Skypeガイダンスで疑問を解消。

USCPA無料セミナー

USCPA無料セミナー

米国での経験を武器に、USCPA受験の攻略法を伝授。

USCPA試験にチャレンジすると決意された方でなくても、このUSCPA資格について知りたいと思ったなら、是非、当校の短期合格のためのカリキュラムや学習法・教材、そして講師陣について、実際に見て、聞いて、判断していただければと思います。

詳細を見る

電話・Skypeガイダンス

電話・Skypeガイダンス

ご指定の日時にこちらからご連絡いたします。

ご希望の日時に事務局よりお電話差し上げます。事務局の営業時間内(日本時間ベース)に限りますが、海外へのご連絡も可能です。お電話 or Skypeでご連絡させていただきます。

詳細を見る