USCPAを目指したきっかけを教えてください。
グループ監査の一環として海外のファームから指示を受けて手続を実施したり、外資系企業の監査等を実施したりする中で、海外の公認会計士の資格に興味を持った。今後、海外でのキャリアも視野に入れて、選択の幅を広げるためにUSCPAが最適だと考えた。
合格までの学習期間、実際の学習時間、
具体的な学習方法を教えてください。
合格までの学習時間:約1年3ヶ月(業務都合で途中6ヶ月間休止)
1週間あたりの学習時間:平日時間 休日時間
基本は講義を1.5倍速で聞いてから、ひたすらMCQの過去問とRecently released questionを満遍なく解き続けた。Simulationは試験1週間くらいから、問題の形式に慣れるために解き始めた。特別な事を聞かれるわけではないので、Simulation対策はこれくらいで十分かと思う。
講義の良かった点を教えてください。
受講しながら色々と思うこともあったが、結果的に1発合格できたし受講料も割と良心的なので、予備知識をある程度持っている人には向いているのだろう。どうしても事前の知識でバイアスがかかるので、初学者はどう感じるか分からない。
学習に一番時間がかかった科目は何ですか?
Regulation - 日本の公認会計士試験の知見があまり流用できなかったので、ゼロベースで取り組む必要があったため。
試験直前時期の学習方法や、おすすめの学習方法があれば教えてください。
FAR:範囲が非常に広いので、講義を聞いたらその日の内にMCQを解く。余裕があれば後日復習してから次の単元に進む。基本的には広く浅く、ただし似た問題が出題されたら必ず解けるだけの再現性は必要。理解はもちろん大事だが、ある程度手を動かして刷り込むことも求められると思う。
AUD:日米の基準の違いにフォーカスして、ひたすらMCQを解いていた。
REG:MCQから教科書に立ち返ったり、自分でネットで調べたりと、馴染みのない科目なので理解を大切に進めた。
BEC:WCだけは頻出トピックや定型の文面を暗記したり、実際に手を動かして作文したりして注力した。
各科目の試験の感想を教えてください。
FAR
公会計が重要とは聞いていたが、予想以上にNPOの問題が多く、本番は少しだけ焦った。直近の傾向等踏まえて、満遍なく準備するのがいいだろう。
REG
BASISの求め方が会社形態によって微妙に異なるので、完璧に答えられるよう頭に叩き込んでおいた方が良い。MCQとSimulationの両方で出題された。加えてMCRS償却も必須。
AUD
最も勉強しなかった科目で、点数も1番低かった。油断せずにしっかり準備したほうが良い。英文を読む量が多いので、普段から速読を意識すると良いかもしれない。
BEC
原価計算は試験・実務の両方で重要な範囲なので、中途半端にせず納得いくまでやり込んだ方がいいと思う。WCは50分くらい残り時間があったが、思ったより時間が足りないので、時間配分には注意すべき。
合格後に仕事でどのように活用できましたか?
または、転職やキャリアアップにどのように役立ちましたか?
まだ合格直後で具体的なエピソードはないが、ダブルライセンスを武器にして、海外への転職や社内でのスキルの差別化を図っていきたい。特にグローバルの認知度は日本の資格よりも優れた部分があるのではないかと期待している。
これからUSCPAを目指す方や、勉強中の方へアドバイスをお願いします。
コツコツ続ければ必ず報われる試験だと思います。最初の1科目を受験するところまで辿り着けば、きっと最後までやり遂げられるはずです。科目合格の1年半の間にできることは沢山あるので、臆せずチャレンジしてください。