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西川 知孝さんのUSCPA合格体験記

実務に直結する知識を得られるUSCPA!

西川 知孝さん

USCPAを目指したきっかけを教えてください。

2014年4月から米国の現地法人子会社の配属になり、経理、税務に関する業務を担当することになったことがきっかけです。財務会計、税務、監査論など実務に直結する知識を得ることができると考え、勉強を開始しました。

合格までの学習期間、実際の学習時間、具体的な学習方法を教えてください。

合格までの学習時間:2年3ヵ月
1週間あたりの学習時間:平日1.5時間 休日5時間

【学習期間・時間】
最初の受験科目(FAR)の勉強を開始してからすべての科目に合格するまでの期間はトータルで2年3か月程度でしたが、業務の繁忙などのためほとんど勉強しない時期もありました。トータルの勉強時間は約1,400時間になります。

【利用教材】
プロアクティブのテキスト+受講生ページにある過去問とBISKです。

【学習方法】
単元ごとに講義視聴→復習→受講生ページの過去問という順序で実施しました。なおテキストの分量は、他の予備校のものと比較すると圧倒的に量は少ないですが、受講生ページにある過去問(TBSも含む)を解くことで、合格に必要な出題範囲は十分にカバーできたと思います。

講義の良かった点を教えてください。

WEBのみの受講でしたが、佐々木先生のテンポの良い話し方、米国公認会計士としての実務経験からなせるエピソード、また身近な題材を用いた具体的な説明など、受講生の印象に残りやすい講義になっていると思いました。一度で良いからライブでの講義も受けてみたいと思いました。

学習に一番時間がかかった科目は何ですか?

BECです。これは他の3科目と異なり、個々の単元が全くリンクしておらず、出題範囲も広かったので、苦戦しました。ただ結果的には、WCに関する準備(採点基準の把握など)が不十分だったことが苦戦した原因になったと思います。

試験直前時期の学習方法や、おすすめの学習方法があれば教えてください。

【試験直前期の学習方法】
本番の「試験時間」を意識して勉強することが重要かと思います。本番は4時間の長丁場です。本番2週間前の休日には、4時間程度通し(間に本番を想定した休憩を挟みながら)で問題を解き、自分の集中力が続く時間などを把握するようにし、本番のタイムマネジメントをイメージしました。また学習方法とは異なりますが、自分が合格したのはたまたま全て午後受験でした。午前中に直前の勉強ができることはもちろんですが、午後の方が良いコンディションで試験に臨めたのかもしれません。

【オススメの学習方法】
どれだけ多くの過去問を繰り返し解いたかがスコアアップの大きな要因になると思います。その中で、過去問データーベース(一問一答)が非常に便利で、通勤などの隙間時間に有効活用できると思います。ただ、動画なのでデータの容量が大きいため、ポケットWIFIを契約し、通信コストを抑えるようにしました。

受験手続きサポートについてのご意見をお聞かせください。

海外からの申込でしたが、すべてにおいて迅速・丁寧に対応いただき、全く問題はございませんでした。

各科目の試験の感想を教えてください。

FAR

初めて受験した科目でした。出題範囲は広いですが、計算問題が中心なので、いかに多くの計算問題を解いたかが鍵になると思います。また、AUDとの関連性が強い科目にもなるので、しっかり基礎を身につけるという意味では、問題を解く際は仕訳もしっかりできるようにした方が良いと思いました。

REG

基本的に暗記要素の強い科目ですが、特に法人税、パートナーシップにおけるBasisの計算はしっかり理解することが重要だと思います。また、個人的にはTax Returnの各Formが全体像を把握する上では役に立ちました。TBSではFormから読み解いたり穴埋めする問題もあるので慣れておくという意味でも試験前に確認したりすると良いかもしれません。なお、各FormはIRSのホームページからダウンロードできます。

AUD

特に監査手続きの流れと各々の意義についてなるべく多くの知識をしっかり頭に入れて理解する必要があると思いました。他の科目と比較しても暗記だけではなく手続きなどに関する理解度が重要になる科目です。この点が1回目と2回目のスコアの差になっています。

BEC

最初の2回は明らかに勉強時間が足りない状態での受験でした。3、4回目の不合格はWCに対する最低限の試験対策(採点基準の把握)が不十分だったことと当日の時間配分ミスが要因だったと思います。(両方、3問中1問は解答白紙)5回目はそれらを意識して準備したことにより、ギリギリですが合格点に達することができたと思います。また、BECは範囲が相当広く各単元がそれぞれ独立しています。ITなど完璧にしようと思ったらキリがない単元もあるので、基本事項は抑えつつ、原価計算やファイナンスなどの計算問題で失点しないことが大事だと思います。

試験後の反省点、事前にやっておいた方がよいことがあれば教えてください。

学習のポイントは、覚えたことを記憶に定着させる仕組みを確立することだと思います。記憶力は個人差があると思いますが、忘却曲線など脳科学的なことも意識して学習することも一つの考え方と思います。「初見の単元については今日やった問題を明日も明後日も必ず解く」、「一度学習を終えた単元も1週間おきには必ず触れる」など自身で記憶を定着させる仕組み作りをもっと早い段階で確立し、実行できれば良かったと思いました。やはり問題を解き放しにするのでなく、短期間のうちに繰り返し「復習する」ことが大事だと思いました。

試験会場と現地の印象を教えてください。

【御茶ノ水】
試験会場内は広く綺麗でした。近くにスタバなどのカフェがありますので、試験直前の勉強に利用しても良いかもしれません。(2017年11月末時点)

【大阪中津】
御茶ノ水より試験会場の待合室などは狭いですが、その他の違いはありません。ただ、近くに勉強するカフェなどはないので、沿線の他の駅近で直前の勉強をされると良いかもしれません。1回しか利用していませんが、その際は前日入りして江坂駅至近のホテルに泊まりました。因みに江坂駅付近はカフェも多く使い勝手は良いかと思います。中津までも地下鉄で10分ぐらいです。(2017年12月10日時点)

【ニューヨーク市内】
市内に受験会場は複数箇所ありました。日本の会場と大きな違いはありません。

合格後に仕事でどのように活用できましたか?
または、転職やキャリアアップにどのように役立ちましたか?

私の場合は、実務と直結していた試験勉強なので、自分自身の仕事がスムーズに遂行できるようになったことを実感することができました。(特に監査対応における会計士とのやり取りや財務諸表作成など)現在はライセンスの手続き申請中なので、具体的なキャリアップはこれから考えていこうと思います。

これからUSCPAを目指す方や、勉強中の方へアドバイスをお願いします。

やはり一番大事なことは諦めず最後までやり切ることだと思います。不合格になるとモチベーションが下がると思いますが、合格点に届かなかったのには何かしら原因があると思いますので、そこをしっかり分析して次に生かすことを徹底することが大事だと思います。

また自分はFARの合格が消滅したので、正直諦めることも考えましたが、最後までやりきって本当に良かったと思います。因みに一回合格した科目は結構覚えているもので、約1年半振りの勉強でしたが、直前の1か月弱の勉強で仕上げることができました。個人差あると思いますが、参考にして頂ければと思います。

その他、ご意見、ご感想などございましたらご自由にお書きください。

現在もライセンス取得手続きのサポートを頂いておりますが、受講開始から色々サポートいただき大変ありがとうございました。